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カイト兄さんお誕生日おめでとうございます!(2回目)

世話焼き苦労人だったり、信頼できる良いお兄ちゃんだったり、頼り無い甘えん坊だったり、ちょっとお間抜けだったりと色々ありますが、兄さんが好きです。カイメイもカイリンレンも大好物です。
V3も発売されて、ますます期待が高まった兄さん。曲の方はあまり詳しくないのですが、これからもりもり聴いていきたいですね!改めまして、おめでとうございます!

さて。中身はお祝いではありませんが、先月に引き続き「モジュール×飲み物」シリーズ第二弾が出来上がったので、兄さん誕生祝いとしてここに置いておきます。
今回はカイトモジュール「クラシック」と、ルカモジュール「フロイライン」のお話。シックな二人には紅茶が似合いそう!ということで、アフタヌーンティです。……そうです、三つ前の記事で言っていたのは、このお話の事でした。
そういえばアフタヌーンティオフ、楽しくておいしい時間を過ごさせていただきましたよ!その経験をちゃんとお話に活かせたかどうかは……うん、どうだろう。

カイルカ初めてでしたが、楽しく書かせていただきました。何でもOKな方は下からどうぞ!




 手入れの行き届いた庭園に、暖かな日差しが降り注ぐ。
 先日蕾をつけた薔薇は揃って花弁を広げたようだ。BGMには、風のささめきと小鳥のさえずり――…お茶会にはうってつけの日和だ。
 白を基調としたガーデンテーブルにはポットと二人分のカップ。中央に置かれたティースタンドからは、焼き立てのスコーンの香りがほのかに漂ってきた。
 湯を注がれたポットの中では茶葉が踊り、無色の液体を、ゆっくりと淡い紅に染めてゆく。そろそろ来客が訪れる頃合いだろう。そう思って、予め暖めておいた自分のカップに紅茶を注いだところ、果たして――――。

「ご機嫌麗しゅう、クラシック様。本日もお招きいただき、感謝します」
「待っていたよ。……さあ、お茶会を始めようか、フロイライン嬢」

 空色のスカートの裾を摘んで、ぺこりと挨拶する女性。庭園に舞い降りた妖精を歓迎する様に、私は持ち上げたカップを軽く掲げた。




「……あら、今日はダージリンですのね」

 立ち上る香りを楽しむ様にカップに顔を近づけていたフロイライン嬢が、淡く微笑む。
 紅茶に関しては互いにうるさい性格だと重々承知しているのだが、こうも簡単に言い当てられてしまうとは。嬉しくもあり、ほんの少し悔しくもある。
 そんなこちらの心境を察したのか、彼女はくすりと笑って小首を傾げた。

「香りが違いますもの。この甘い香りは……マスカテルフレーバーかしら。良い茶葉なんですわね」
「……流石はフロイライン嬢だな、よく知っている」
「ダージリン・ティー。水色は明るく、紅茶の中でも特に香りを重視される。時に『紅茶のシャンパン』とも呼ばれ、ウバ、キーマンと並んで『世界三大紅茶』と称されている―――…紅茶通としては、これくらいは常識ですわね」
「ははは、恐れ入ったよ」

 降参を示す様に両手を上げると、フロイライン嬢は満足げに微笑み、カップにそっと口をつけた。
 ……いかんな、これでは今後一切手を抜く事が出来ないじゃないか。
 通を相手にするのも、中々苦労が多い。





「―――…ところで、本日は一体どういった要件で私をここへ?」

 ナッツ入りのスコーンにクロテッドクリームを塗りながら、まるで世間話でも始めるかのように尋ねてきたフロイライン嬢に、私はスコーンを口に運ぶ手を止める。

「……さて、何だったかな。ただ単に君に会いたかっただけかもしれない」
「まあ、お上手。でも、そういった台詞は軽々しく口にするものではありませんのよ?軽い男だと印象付けられてしまいますから」
「……なるほど、覚えておこう」
「ふふ。先ほどの言葉は、聞かなかった事にして差し上げますわ」

 フロイライン嬢はくすくすと笑いながら、クリームのたっぷり盛られたスコーンを口に含み、幸せそうに顔を綻ばせる。
 やはり彼女は手強い。探りを入れる様に放った投石は、いとも簡単にかわされてしまった。
 あの言葉に偽りなどなかったのだが…………。そんなことを言っても、負け惜しみの様にしか聞こえないのだろう。悔しさを飲みこむ様にスコーンを口に放り、幾ばくか温くなった紅茶を流し込んだ。



 お茶会に招いた『アリス』を振り向かせるには、もうしばらく時間がかかるらしい。

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