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6月に開催された鏡音PARADISE2にて発行したペーパーのお話です。きょうだい設定カイリンレンほのぼの、遊園地のお話。


シュガー・イン・コーヒーカップ 

 雲一つない空に、キラキラの笑顔。辺りは夢に溢れていて、誰もがみんな楽しそうに笑っている。
 けれど、私の心は土砂降りの雨模様。舌を痺れさせるコーヒーみたいに黒くて苦い感情が、じわじわと私を蝕んでいくの。

***

「ママぁー、次はかんらんしゃのりたい!」
「はいはい、観覧車は逃げないから走らないでね」
 
うきうきとはしゃいでいる小さな男の子の後ろを、その子のママとパパが笑顔でついていく。男の子の方は待ちきれないみたいで、人ごみの中へと駆け出そうとするけど、慌てたママに引き留められて、ちょっぴり不満顔。
 ……ダメだよ、こんな場所で勝手に動き回っちゃ、迷子になっちゃうよ?
 ほっぺたをぷくりと膨らませていたその子は、それでもパパママ二人に手を繋がれると嬉しそうに顔を綻ばせる。いいなぁ、仲良し家族。近くを通り過ぎる人達もどこか微笑ましそう。立ち去っていく三人を植込み前のベンチに座ってそっと眺めていた私は、その後ろ姿が人ごみに紛れて見えなくなったところで深くため息を零した。

 ――鏡音リン、14歳。現在絶賛迷子中です。


 久しぶりにきょうだい三人で遊びに来た遊園地で、年甲斐にもなくはしゃぎすぎた、のかもしれない。こんな風に人であふれた場所でうっかりよそ見なんかしたら、同行者の姿を見失うなんてあっという間で、気が付いたら園内地図の看板前にぽつんと一人取り残されていた……というのが今からちょうど20分くらい前の出来事。
 二人が戻ってきてくれた時の為にその場で待っていればよかったのに、ひとりぼっちが不安でじっとしてなんかいられなくて。結果、二人と合流するどころかますますわけのわからない場所へと迷い込んで、なす術もなく途方に暮れているのだ。
 ラッキーなことに丁度空いているベンチを見つけたから、ちょっとだけ休憩しようと腰を下ろしたのだけど、これからどうするかは全くの未定。昔遊びに来たことがあると言ってもそれはもう何年も前の話だし、どこにどんな乗り物があるかなんてガイドマップを見てもよくわからない。広いし人多いしどこ行けばいいかわからないし、自力でレンたちと再会できる可能性なんて絶望的なんじゃないかなぁ……。
 ベンチの丁度向かい側では、パステルカラーに彩られた大きなカップが、ある場所ではゆったり、そしてまたある場所では高速で回転していた。可愛らしいワルツに合わせて踊るコーヒーカップは、子供のころ一番のお気に入りだった乗り物。ぐるぐると回転するのが楽しくて、でも子供の小さな力じゃうまくハンドルを回せないから、いつもカイトお兄ちゃんに手伝ってもらっていたんだっけ。せっかく遊園地に来たのだから、久しぶりにまた三人で乗ろうと思っていたのに……。

「……ふたりとも、どこ行っちゃたのよぅ…………」

 湿り気を含んだつぶやきは、喧騒に紛れて頼りなく消える。
 心の中に広がるのは、苦い苦いコーヒー味。

 はぁ、と溜息を吐くと、喧騒に紛れて遠くの方から微かに泣き声が聞こえた。……ひょっとして迷子、かな?
 ――おかあさん、おかあさん。
 嗚咽混じりの悲痛な叫びは、心細さに軋む私の胸をキリリと締め付けるばかり。まったく、泣きたいのはこっちの方よ……!
 つられるように熱を帯び始めた目元をごしごしとこすって唇をぎゅっと結ぶと、声がだんだんと近づいてくる。そして人ごみの隙間から姿を見せたのは、顔をぐしゃぐしゃにして泣いている小さな女の子――と、うつむきながらその子の手を握るお兄ちゃんだった。
 お兄ちゃんの方だって、ちょっとでも気を抜けばすぐに涙がこぼれてしまいそう。なのに、時々立ち止まっては妹を気にして、慰めるように声をかけると再び前を向いて歩きだす。……ちょっとだけ、幼いころの私たちに似ているかもしれない。


 家族五人で遊びに来た遊園地で、仲良く迷子になった私とレン。びーびー泣いているレンの手を引っ張って、私は懸命に涙を堪えていた。だってお姉ちゃんだもん。私が泣いたらレンがもっと不安になる。
 このままお母さんたちに会えなかったらどうしようと考えるとすごく怖かったけれど、今レンを守れるのは自分だけだから。そう言い聞かせると、ちょっとだけ強くなれた様な気がしたの。
 きっと、一人だったら寂しさに耐えきれなかった。あの時のレンが私のことを頼ってくれたように、私にとっても、レンの存在は支えだったから。
 ……ああ、だからこんなにも胸が痛いんだ。
 迷子になった時は、いつも隣にレンがいた。今の私は一人ぼっち。頼りにする人も、支えになってくれる人もいない。それが無性に寂しく感じるんだ。
 視線を上げると、迷子の兄妹の所には遊園地のスタッフと思しきお姉さんが駆け寄っていた。この後どうなるのかは私たちも良く知っている。助けてくれる大人が表れて安心したのか、男の子の目から涙がポロリとこぼれ落ちた。……私は、いつになったらレンやお兄ちゃんと会えるんだろう。
 もう一度はぁ、と溜息を吐いて正面を向く。いつの間にかワルツは終わっていて、コーヒーカップの中身が入れ替わっていた。うきうきと顔をほころばせる小さな子供たちと優しく見守るパパママの姿に、私の心はまた苦い液体で満たされる。あまり好きじゃないその味に、喉の奥がジリリと痺れた。


***

 リンが迷子になった。
 いつはぐれたのかはわからない。後ろからついてきてるもんだとずっと思ってたのに、振り向いたらいなかったんだ。……あのバカ、どこかでぼけっとしてたんじゃないのか?
 慌てて前を行くカイ兄を引き留めて、作戦会議を繰り広げること30秒。とりあえず一旦戻ってみようというカイ兄の提案の元、来た道を引き返してみたわけなのだけど、リンの姿はどこにも見当たらない。 
 どこだどこだと首を動かしている内に、さっき乗った「バイキング」(ブンブン揺れる船型の絶叫アトラクションだ)の前まで戻っちまったのだけど、途中それらしい人物とすれ違うこともなかった。まったく、休日で人多いんだから勝手な行動するなよなぁ。探す方の身にもなれっての!
 最初は一応心配していたのだけど、こうも見つからないとイラついてくる。しかも、カイ兄はワゴン車で買ったアイスの食べ過ぎでお腹を壊したとかで、現在便所に引きこもり中。……肝心なところで使えねぇ!!
 姉はいい歳して迷子だし、兄は頼りにならないし、ここは俺がしっかりするしかない。バイキング乗り場からリンがいない事に気付いた地点まではそんなに離れていなかったし、リンの足じゃ俺たちを探してずっと歩き回ることもないだろうから、そう遠くまでは行っていないはずだ。このあたりのどこかにひょっこり隠れているんじゃないか?
 カイ兄がトイレから出てくるまではもう少し時間がかかりそうだし、待ってんのも退屈だし、ささっと探しに行ったら案外さっくり見つかるんじゃね?……なにこれ名案じゃん!! 「レンまで迷子になったら困るから、僕が戻るまではここでじっとしている事!」なーんて言われたような気がするけど、俺はもう中学生なんだ。リンと違ってうっかり屋じゃないし、迷子になんてなるわけがない。
 そんなみなぎる自信の元、張り切ってトイレの壁から背を離した――まではよかったのだけど、期待に反してリンはなかなか見つからない。くっそー、絶対こっちだと思ったのになぁ……。
 腕時計を確認すると、リン探索を始めてからもう10分も経っていた。カイ兄も流石に出すもん出し終わってる頃だろうし、早いとこ戻って一緒に――――

「………………あれ。トイレどっちだっけ?」

 振り返ったところで重大な事に気付いて、俺は足を止める。……そうだ。リンを探すことで頭がいっぱいで、自分が通ってきた道を覚えるのをすっかり忘れていた。
 周囲を見渡すと、回転飛行機に子供向けの列車乗り場。こんなもん途中で見たっけ?

「……」

 くるくると回る飛行機を5秒ほど眺める。そしてそのまま意味もなく「よし!」と頷くと、野生の勘が導く方向へと足を進めることにした。

 頭の片隅にぷかりと浮かんだ「自分が迷子になった可能性」については、とりあえず銀河系の遥か彼方へと葬り去っておいた。


***

 トイレから戻ってきたら弟が消えていた。
 戻ってくるまでは絶対に動いちゃだめだよ! ってあれだけ念を押しておいたのに、きれいさっぱりだ。妹は妹でどこかへ行っちゃうし……なして君たちはそう自由奔放なの? お兄ちゃん泣きたいよ!
 いや、こんな大事な時にお腹を壊してしまった事に関しては素直に反省しているよ? スミマセン、大人気ありませんでした。(一応弁解しておくけど、アイスを食べたのはリンとはぐれる前だからね!)
 でも、君らの保護者はここじゃ僕だけなのだから、「楽しく安全な遊園地デー」を送る為にも、少しは協力願えないだろうか。でないと僕の気がもたない。
 はぁ……とりあえず、まずはレンから探すかなぁ。トイレに籠ってる間ならそんな遠くまで行っていないだろうし、比較的スムーズに合流できるだろう。
 問題はその次、リンをどう探すかなわけだけど……これがもうお手上げ状態で。
 二人にはまだ早いからって携帯電話は持たせていないし、連絡取れないんだったら僕たちが見つけるしかないんだけど、近所の大型スーパーならともかくここは流石に範囲が広すぎる。こんな事になるんだったらあらかじめ「もしもの時」の待ち合わせ場所を決めとくんだったなぁ……。
 そんな風に自分の準備の甘さを嘆いていると。

 ――ピンポンパンポーン。

 ドミソの音階で構成されたお知らせ音がスピーカーから流れ、ゆったりとした声が迷子を保護している旨を知らせる。ふむふむ、5歳くらいの女の子とそのお兄ちゃんね。残念、14歳の女の子じゃなかったかぁ。
 リンもレンも、昔は迷子になる度にこうやって保護されていたんだよね。そして二人を迎えに行くのは大体僕の役目だった。レンは既に涙と鼻水で顔がぐちょぐちょだったけど、リンの方はずっと我慢していたみたいで、なのに僕の顔を見た途端涙腺崩壊するんだよなぁ……あれには困った。
 心細さを必死に隠して精一杯「お姉ちゃん」をやってたリンは、実はレンよりも寂しがりだ。僕の記憶上、こういう場所でリンが一人ぼっちで迷子になることは無かったし、きっと今頃泣き出しそうな顔で僕らが迎えに来るのを待っているんじゃないな。

「…………早く見つけてあげないとなぁ」

 いい歳した僕でさえ、二人が見つからなくて心細いのだから。それに、折角の遊園地日和に暗い顔は似合わない。二人に喜んでほしくてチケットを取ってきたんだもの、どうせなら笑ってほしいじゃん?うん、そうと決まったら、とっとと「迷子のお姫様」の救出へ向かいますか。当てはないけど、何とかするのが僕の役目だ。誰かさんのせいで余計な仕事がひとつ増えちゃったけど、そっちもどうにかするのが僕の役目。
 ギラリと降り注ぐ日差しを右手で遮り、誰に向けてかわからない溜息をはぁと零すと、軽く弾みをつけて段差を降りる。とりあえず、ここへ来た時とは逆の方面を探してみよう。それでも見つからなかったら……二人には悪いけど、最終手段を使うしかない。

***

 迷子のお知らせが流れてから10分が過ぎた。あの子たちも、そろそろお母さんと再会できた頃かな。
 私は相変わらずベンチにぽつんと座って、踊るカップを眺めている。このままずっと待っていたって仕方がないし、もう一回さっきの場所まで戻ってみようと思ったのだけど、その間に二人がこの近くを通りかかったらって考えたら、動くに動けなくて……。
 空は相変わらずいい天気で、ギラリと降り注ぐ太陽の光がじりじりと私を焦がしていく。足元から伸びる影は風に揺れる木々の葉に撫でられて頼りなさそう。
 お出かけ用のスカートは、裾の部分をずっと握りしめていた所為でくしゃりと皺がよってしまった。まだ新しいのにな。伸ばすように広げてみたけれど、ついてしまった折り目が消えることは無かった。
 ふと手首を見ると、ピンク色にふち取りされた腕時計がおやつの時間を告げようとしていた。レンと色違いでお揃いの腕時計。去年の誕生日にカイトお兄ちゃんからもらったプレゼントで、お出かけするときには欠かさずつけているのだけど、今は規則正しく動くこの針がちょっとだけ煩わしい。
 あと二時間もすれば閉園時間。そろそろみんな帰り始める頃だろうし、人が少なくなればその分探しやすくなるとは思うけど……。
 ――二人とも、まだ残っているのかな。
 一瞬だけ浮かんだ嫌な考えは、黒く沈んだ私の心を瞬く間に呑み込んでいく。本当は私の事なんか置いて先に帰っちゃったんじゃないの? だから、こんなに待っても見つけてもらえないんだ。

「……レンのばか。お兄ちゃんの……」

 ばか、と呟こうとしたその時。

「あ! いたいた、カイ兄リンいたよ!」

 ずっとずっと待ちわびていた、もはや懐かしさすら感じる声が鼓膜をくすぐって、私は床に落ちて弾んだゴムボールみたいに反射的に顔を上げた。

「な? だからこっちだって言っただろ!」
「ほんとだ。双子パワー恐るべし……」

 トコトコ駆け寄りながら得意げにニッと笑う弟と、感心した様な顔でついてくるお兄ちゃん。知らない人たちの隙間に紛れてもはっきりと判別できたその姿が、急にじわりとぼやけた。

「ど……どこいってたの! 帰っちゃったと思ったじゃん馬鹿!!」
 二人が目の前に到着したと同時に、八つ当たりとしか思えない言葉をぶつけると、レンの眉が不満そうに吊り上がる。
「はァ!? どこ行ってたはそっちだろ! どんだけ探したと思ってんだ、文句があるならよそ見なんかすんな馬鹿!!」
「よそ見じゃないもん、地図見てただけだもん!」
「なら一言声かけろよ。いちいち後ろの確認なんかしてらんないんだから、言われなきゃ置いてくだろ普通」
「で、でもっ……!」
「あーはいはい、二人ともその辺でストップ!」

 反論するための言葉を探そうとしたところで、お兄ちゃんの声が割り込む。同時に、頭の上にぽすんと手が乗せられた。

「リン」

 困った様な、でもちょっぴり怒っているような目で覗き込まれて、風船みたいに膨らんでいた不満は一瞬で萎んでしまった。スカートの裾をぎゅっと握りしめて、恐る恐るその眼を見つめ返す。

「……何?」
「僕もレンも、リンがいなくなって心配したんだよ? 見つかったからよかったけど、見たいものや行きたいところがあるんだったら、レンの言う通り次からはちゃんと僕らに伝える様に」
「……ごめんなさい」

 何だか小さな子供みたい。罪悪感と羞恥心で気分は一層しゅんと萎んでしまったけれど、私の返答にカイトお兄ちゃんは優しく笑って、そのままくしゃりと頭を撫でた。

「さて! リンとも合流できた事だし、しんみりタイムはこれで終わりにして遊園地満喫を再開しますか。……リン、何か乗りたいものはある?」

 威勢のいい掛け声と一緒に頭の上からお兄ちゃんの手が離れていく。見上げればからりと晴れたお兄ちゃんの笑顔。隣を窺えば、「お好きにどうぞ」とでも言いたげなレンの顔。
 目の端に残った涙をごしごしとふき取ると、私はこれまでの沈んだ気持ちを吹き飛ばすように笑った。

「コーヒーカップ!」


***


 可愛らしいワルツに合わせて、パステルカラーのカップがくるくると踊る。外から眺めていた時はあれだけ苦い気持ちでいっぱいだったのに、カップに入った今の私は、周りの人と同じ様なキラキラの笑顔。
 レンと一緒にハンドルを回しながら、私は昔のことを思い出す。
 砂糖もミルクも入っていないコーヒーを美味しそうに飲むお兄ちゃん。それを飲めたら大人に近づけるような気がして、小学校に上がったばかりの私とレンは「まだ無理なんじゃないかなぁ?」と苦笑するお兄ちゃんを押し切って、ただ苦いだけの真っ黒な液体に果敢に挑戦した。
 結果は惨敗。ほんの少し含んだだけで苦味が口いっぱいに広がって、飲み下すのも辛かった。レンを見たら眉間にしわをいっぱい寄せていたから、多分同じことを考えていたんじゃないかな。お兄ちゃんは「ほら、苦いでしょ?」と笑いながら私たちのカップを取り上げると、何でもない様に空にしてしまった。それを見たら何だか無性に悔しくなって、私は渋るレンを無理矢理納得させると、大好きなココアやホットミルクの代わりに、お兄ちゃんとお揃いのブラックコーヒーをいれてもらうようになったのだ。……レンは早々にギブアップして大量の砂糖とミルクを投入していたけど。
 何も入れていないコーヒーは苦いだけでちっとも美味しくなかった。けれど、意固地な私はどれだけ宥められてもそれを甘い「子供の味」に変える気にはなれなくて、顔を思い切り顰めながら、大嫌いな液体を無理矢理喉に流し込んでいた。
 そんな私を見かねたお兄ちゃんが、ある日「プレゼント」を買ってきてくれたの。近所の雑貨屋さんの袋に包まれたその中身は、星形のカラフルなお砂糖。お兄ちゃんはお砂糖の袋を破ると、小さな星の欠片をぱらぱらと私のカップに落とした。「リンにブラックコーヒーは無理だよ」と言われたみたいで私は思い切り抗議したのだけど、お兄ちゃんは笑いながら「これはただの砂糖じゃなくて、夢の欠片なんだよ。僕と違ってリンの心にはまだまだ栄養が必要だからね。これはそのお手伝い」と言って私の頭をくしゃりと撫でた。
 砂糖が「夢の欠片」だなんて、今思い出せば随分とファンタジーなお話けど、あの時の私はそんなお兄ちゃんの説得に妙に納得してしまって、それ以降、コーヒーには素直に星の砂糖(と、それだけじゃやっぱりまだ飲みにくいから、ほんの少しミルクも)を入れるようになったのだ。
 ブラックコーヒーみたいに苦さで溢れていた私の心(カップ)は、今は沢山の「夢の欠片」で満たされている。久しぶりに三人でお出かけしたのも、コーヒーカップに乗ったのも、たった一人で迷子になった事ですら、大切な思い出の一つ。透明なビニールに包まれた、小さな星砂糖。

「よっしゃ、ラストスパートいくぞ!」
「あはは、望むところよ!」
「ちょ、これ以上回すのやめて! 気持ち悪……うっぷ」


 良く晴れた空にキラキラの笑顔。カップからこぼれ落ちた沢山の笑い声は、夢に溢れた空気の中に、お砂糖みたいにじわりと溶けていった。


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