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……えーと、お久しぶりです。
某擬人化刀の沼にどっぷりつかってしまい、更新滞ってました。予想外だぜこいつぁ驚きだ(…)
ちまちま刀集めをしつつ、二次作品にニマニマしつつも鏡音の事は忘れていませんよ!><6月のかがパラに申し込んだので、何かしら出せる様に原稿中です。……進捗?ダメです!!_(:3」∠)_

そんなこんなで、広告を消す為にもストック消費。年の初めにお会いした数人に押し付けたお年賀小話から、モジュールを扱ったものを公開します。それぞれの方の推しモジュ・推しCPで書いてみたのですが、うちの子設定と違って新鮮でとても楽しかった…!時期が時期だったので全部お正月ネタです。




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◇まず一つ目は花札組LOVE!な某さんへ押し付けた、羽根つき勝負をする鶴君&雨ちゃん。
鶴雨の二人…というか雨ちゃんは勝負事好きそうだなーと思っていたらこんなお話になりました。鶴君はそんな雨ちゃんに振り回されていたらいい。
個人的には 桜月>>>鳳月>>雨>鶴 の順で勝負事に強いイメージ。

。。。
「鶴――! 勝負だ、起きろッ!!」
 ドタバタと床を掛ける音、離れていても良く響く声。そして勢いよく開け放たれた襖の向こうから現れたのは、顔中を墨で真っ黒に染めた雨だった。
 寝正月を満喫しようとした矢先、嵐の来訪にがっくりせざるを得ない。ちきしょう。
「念のために確認すっけど、勝負って羽根突きか?」
「そうだっ! 羽子板ならおいらが持ってるから、いっちょ相手になれ!」
 そう言いながら羽子板を持つ手をずいっとこちらに向けて、雨はにぃと歯を見せる。人はこれを「ドヤ顔」と呼ぶらしい。
「……念のために確認すっけど、俺を相手に選んだのって」
「お前になら勝てそうな気がする!」
 ……ほほぅ、やっぱそういう事か。
 ここへ来る途中、雨と鳳月が勝負をしているのを見かけた。そん時の雨の顔には既に墨の印が付けられていたから、恐らく桜月との勝負に負けた直後。そして鳳月にも負けて、今度は俺のとこに来たってわけか。正直勝負なんてめんどくせぇけど、舐められてんのは気に喰わねぇ。
「いい度胸してんじゃねぇか。返り討ちにしてやっから表へ出ろ!」
「おうよ! ぜってぇおいらが勝つからな!」
 俺の言葉に、雨は嬉しくて仕方がないといった感じに相好を崩す。……見てろ、笑ってられんのも今の内だからな! 心の中で吐き捨てて、畳の寝床から跳ね起きた。

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◆二つ目はしろぱかLOVE!な某さんへ押し付けた、餅つき大会の計画を立てる執行部君とパーカーさん。
白君をおちょくりたいパカさんと、売られた喧嘩は買ってやろうじゃないか!な執行部君のイメージでした。ケンカ仲良しな二人が個人的理想です('ω')ノ

。。。
「餅つき大会、ですか」
「そ。臼とか杵とか借りてきて、皆でえっさほいさやんの。楽しそーじゃん?」
 折角の正月なのに何もせずぼーっと過ごすのはつまらないから、他のモジュたちに声を掛けて遊ぼうよ。
 「冬休み中」の学校にも律儀に顔を出していた白君を無理矢理捕まえて作戦会議を始めたのは、ほんの十数分前の事だ。とりあえず「正月」「遊び」で検索かけて、みんなで楽しめそうなものを並べた中では凧揚げ大会なんかも候補の一つではあったけれど、俺の興味を程よく刺激してくれたのはチームワークと体力がものを言う餅つきだった。ぺったんするのは楽しそうだし、何より最後につきたてほやほやのお餅が食べられる。一石二鳥だ。
「学生モジュだけに限定したってそれなりに数集まるだろ。二組に分かれて、どっちが早くつき終るか勝「却下します」
「えぇぇぇ即答!?」
 これ以上の名案はないってつもりで話していたところを、躊躇なく鶴の一声がぶった切る。いやまぁ白君の頭の固さは百も承知だけどさ。でも、もうちょっとじっくり検討するとかさぁ……!
「勢い余って怪我をしそうな奴らが最低でも三人はいますから。もっと安全性のある遊びにしてください、以上です」
 お手本の様にさらりと言い切ると、白君はそのままそっぽを向いてしまう。後は自分で好きに考えろって事か。……なんかちょっと腹立ってきた。
「ふぅん。ま、仕方ないね。白君って頭はキレるけど体力はなさそうだし、運動神経も鈍そうだ。自分が楽しめない遊びは許しませーんって、そういう事なんだろ?」
「はぁぁぁ!? 何言って」
「『ペンより重いものは持てましぇぇん!』。四キロ近いもんを一人で持ち上げるなんて君には無理でしょ。ははっ、へろへろになって倒れるのがオチってね」
 元々の身長差を生かして見下ろしつつ、わざと煽るような言い方をしてやる。すると、無関心を装っていた顔が微かに歪んだ。
「―――…いいでしょう。そこまで言うのなら、餅つき大会、許可します。但し、僕のペアはあんたですからね! 僕が餅をつきます。そんな簡単にバテたりなんかしないって事、証明して見せますよ!!」
「……オーケー乗った。君の実力を楽しみにしてるよ」
 答えながら、俺は笑いをかみ殺すのに必死だった。あーあ、見事に乗せられちゃって。優等生ぶってるけど所詮鏡音は鏡音、KAITOからしてみりゃただのひよっこだ。思い通りに動かすなんて朝飯前ってね。
「てか、ペアになるのはいいけどさー、つくときは慎重にやってよ。うっかり手の上に振り落されでもしたら堪ったもんじゃ――」
 ……まてよ。まさか、本当にまさかだけど、白君の狙いって――……
「さぁ。どうでしょうね」
「ち、ちょっとなにその言い方! 怖いんだけど!」
 サァッと血の気の引いた俺とは対照的に、白君は涼しい顔。楽しい楽しい餅つき大会が地獄の血祭になりかねない気配に、俺はごくりと唾を飲みこんだ。

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◇最後はパンチアLOVE!な某さんへ押し付けた、チアフルちゃんとパンキッシュさんとおせちのお話。ネタは某さんのツイートからお借りしています。
当社比糖分高め、のつもり!悪戯には悪戯で返すパンキさんマジ埋めたい!← そしてチアフルちゃんは天使……( *´艸`)

。。。
 おせちをたくさん作ったから、お裾分けに持ってきたの、だなんて。
 「ふわふわ」だとか「キラキラ」といった形容が似合いそうな少女の口から零れ出てきたのは、近所に住む世話好きのおばさんが一人暮らしの青年を気遣っているみたいなセリフだった。もしくは、鏡音モジュール界きってのおかん、藍鉄みたいな。意外すぎて言葉を失う。
「大晦日のお昼頃から作り始めてね……あ、お姉ちゃんたちと作ったから味は保障するよ。私も昨日試食したんだけど、結構美味しくできたと思うんだ。パンキ君はおせち嫌い?」
「いや、別に嫌いじゃないけど……」
「よかったぁ! まってて、今準備するから!」
 細くて白い手をパチンと合わせると、チアフルは胸元とお揃いのリボンがついたトートバッグから花柄の入れ物を取り出す。そして。
「……おお」
 中身を確認したぼくの口からは、無意識に感嘆の声が漏れていた。
 隙間なく敷き詰められた、つややかで彩の良い煮物や巻物。正真正銘のお節料理だ。それこそ、藍鉄や蘇芳が作っていそうな。
「どのおかずも美味しいけれど、お勧めはこっちの昆布巻きと伊達巻かな。私が作ったんだよ。……味見してくれると、うれしいな」
 前屈みになった姿勢からの上目づかいで、チアフルがねだる様に微笑む。……あぁもう、これじゃあ断れっこないじゃないか! いや断る気なんて端っから無いけどさ。
 箸や皿を準備するのも面倒だったから、ちょっと行儀悪いかな、とは思いつつも素手で摘まませてもらった。ほんのりと緑がかった昆布巻きを、何のためらいもなく口の中に放り込んで―――…目を見開いた。
「――――!!? げほっ、苦ッ……あま!?」
 ……この衝撃を、ぼくは一体何と表現すればいいんだろう。
 まず、苦い。そして、甘い。昆布巻きって確か醤油とか砂糖で煮るもんだよね? しょっぱさ的な要素が一切感じられない上に、追い打ちの如く口に広がる甘さも普通じゃなくて……え、ていうかこれ昆布じゃないじゃん! 何これ!?
 怒ればいいのか敢えてスルーするのがいいのかがわからずもごもごと咀嚼を続けていると、期待の滲む瞳でぼくの様子をじっと眺めていたチアフルが、もう我慢できないといった感じにくすくすと笑いだした。……なるほど、どうやらぼくは彼女に嵌められていたらしい。
「ふふっ、ごめんパンキ君。これね、全部お菓子なんだ。その昆布巻きは抹茶のゼリーなの」
「お菓子!? 道理で……」
「普通のおせちじゃつまらないから、自分たちの得意なお菓子でみんなを驚かせちゃおうって、カラフルちゃんが。ちなみに伊達巻はロールケーキ、かまぼこはういろうなの。どう、吃驚した?」
「……そりゃもう、凄く」
 げんなり気味に答えると、チアフルは悪戯が成功したのを喜ぶみたいに満足げに頬を緩める。
 いや、お菓子としての味は申し分なく美味しかったさ。けど、見た目のイメージと実際の味の間にある埋めようのない隔たりに頭と気持ちがついていけないというか、受け入れられないというか……。
「いつも誰かをからかってばかりいるパンキ君を驚かせちゃっただなんて、皆に自慢できちゃうかも」
 むっと眉間にしわを寄せるぼくを覗き込んで、もう一度、小鳥が囀るみたいにくすくすと笑い声を漏らす。そんな彼女の姿に、対抗心と悪戯心がむくむくと膨れ上がって――……
「お菓子もいいけど、甘いものだったらぼくはこっちのほうがいいかな」
「え? パン、――んっ」
 驚いて顔を上げた彼女がぼくの名を紡ぐよりも先に、その桜色の唇を食む。突然の事に可愛い子鳥はぽかぽかと拳を叩き付けて来たけれど、無視するうちに大人しくなった。
 舌の上で溶ける生クリームやチョコレートよりも、キャンディの甘さの方がぼくはずっと好きだった。

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ストック消費

夜明けを待つloneliness

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